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韓国ドラマ「シスターズ」レビュー|“お金”に人生を狂わされる三姉妹の、美しくて不穏な物語

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4.5/5

「幸せになりたいだけだった」

たぶん、
始まりはそれだけだったはずなのに。

お金を手にした瞬間から、
人生は少しずつ壊れていく。

誰を信じればいいのか。
何が正義なのか。

「お金があれば幸せになれる」

その願いが、
こんなにも怖く見える瞬間がある。

 

韓国ドラマ「シスターズ」見どころレビュー

 

目次

韓国ドラマ「シスターズ」

どんな人におすすめ?

どんな人に向いてる?
  • 女性主人公の重厚サスペンスが好き
  • 「ヴィンチェンツォ」の空気感が刺さった
  • お金と権力に翻弄される人間ドラマが好き
  • 姉妹の関係性に弱い
  • 伏線がじわじわ回収される作品を観たい
  • 美術や演出込みで“没入”したい人
逆に、向いていない人は?
  • テンポの速いアクション中心を求める人
  • 分かりやすい勧善懲悪が好きな人
  • 軽く観られるドラマを探している人
  • 人間の欲や狂気を描く作品が苦手な人

作品情報

・配信:Netflix
・配信日:2022年9月3日
・エピソード:全12話
・ジャンル:サスペンス / ヒューマン / ミステリー
・脚本:チョン・ソギョン
・出演:キム・ゴウン、ナム・ジヒョン、パク・ジフ、ほか

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あらすじ

貧しい家庭で育った三姉妹。

長女オ・インジュは、
いつも「お金があれば」と願いながら生きてきた。
次女インギョンは、
正義感の強い記者として不正を追い続ける。
末っ子イネは、
ずば抜けた才能を持ちながらも、
どこか孤独を抱えている少女だった。

支え合いながら生きてきた三人だったが、
ある日、700億ウォンという巨額の裏金を巡る事件に巻き込まれていく。

その先にいたのは、
韓国社会の頂点に君臨する巨大な権力一族。

お金。
家族。
欲望。
支配。

それぞれが守りたいもののために動き始めたとき、
三姉妹の人生は、
静かに、でも確実に変わっていく。

 

視聴方法

Netflixで配信中|「シスターズ」公式サイト

 

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感想

“貧しさ”の描き方が、妙にリアル

「シスターズ」が苦しいのは、
貧困をただの設定として扱っていないところ。

ブランド物を前にした時の視線。
人に見下される空気。
お金がないことで失う選択肢。

その小さな積み重ねが、
三姉妹の価値観を少しずつ歪ませていく。

特に長女インジュは、
“普通に生きたいだけ”なのに、
その願いすら簡単じゃない。

だからこそ、
彼女がお金に執着していく姿を、
簡単には否定できなかった。

「欲深い」じゃなく、
“そうならざるを得なかった人”に見えてしまう。

その感覚が、
ずっと胸に残る。

姉妹なのに、全然違う

三姉妹の性格が驚くほど違うのも、このドラマの面白さ。

感情で動く長女。
正義を貫こうとする次女。
静かに周囲を見ている末っ子。

同じ家で育ったのに、
大切にしたいものが全員違う。

だから何度もぶつかる。

でも、
完全には離れられない。

その距離感がすごくリアルだった。

“家族だから分かり合える”
みたいな綺麗事じゃなくて、

分からないまま、
それでも見捨てられない。

そんな姉妹の関係が、
サスペンスの緊張感の中で静かに効いてくる。

演出が、とにかく不穏で美しい

「ヴィンチェンツォ」を演出したキム・ヒウォン監督らしく、映像の空気感が本当に巧い。

豪邸。
蘭の花。
緑色の光。
静かな部屋。

全部が綺麗なのに、
どこかずっと不気味。

“何かが起きそう”
という圧が、
画面の端からずっと漂っている。

特に、
お金と権力を持つ側の人間たちの描き方が恐ろしい。

怒鳴ったり暴れたりしない。

静かに笑って、
静かに人を壊していく。

その温度感が、
逆に怖かった。

「若草物語」をベースにしているのが面白い

この作品、
実は「若草物語」に着想を得ている。

でも、
いわゆる温かな成長物語ではない。

もし、
“現代韓国”で三姉妹が生きていたら。

もし、
貧困と格差の中に放り込まれたら。

そんな再構築の仕方になっている。

だから、
クラシック文学っぽい品の良さがありながら、
中身はかなり鋭い。

女性たちが、
社会の中でどう扱われるのか。

お金を持つ人間と持たない人間で、
何が変わってしまうのか。

その視線が、
かなり冷たくてリアルだった。

このドラマが長く残る理由

「シスターズ」は、
ただのサスペンスじゃない。

これは、
“お金が人生をどう変えるか”
を描いた物語でもある。

貧しいままでも苦しい。
でも、
お金を手にしても壊れていく。

その矛盾が、
ずっと息苦しい。

だから観終わったあと、
犯人や結末より先に、
登場人物たちの表情が残る。

あのとき、
彼女たちは何を守りたかったんだろう。

何を失いたくなかったんだろう。

そんなことばかり考えてしまう。

まとめ

「シスターズ」は、
“女性が主人公のサスペンス”という言葉だけでは足りない。

もっと、
生々しい。

もっと、
静かに怖い。

誰かを羨んだこと。
お金があればと思ったこと。
惨めさを飲み込んだこと。

たぶん、
誰の中にも少しだけある感情を、
このドラマは容赦なく突いてくる。

綺麗なのに、
ずっと息苦しい。

でも、
だから最後まで目が離せなかった。

観終わったあと、
きっと少しだけ、
「お金」への見え方が変わる。

 

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bee.
ブログ運営者
韓国ドラマ・韓国映画を中心にレビュー。
サスペンス、人間ドラマ、余韻の強い作品が好き。
日常的に韓ドラ・韓国映画を視聴中。

“なぜこの作品が刺さるのか”を言語化したくてブログを書いています。

一気見して眠れなくなった夜。
観終わったあともしばらく感情を引きずる作品。
そんな“余韻が残るドラマ”を中心にレビュー。

ネタバレはできるだけ避けつつ、
空気感、演出、感情の温度まで伝わるレビューを目指しています。
韓国ドラマ「シスターズ」見どころレビュー

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