韓国ドラマって、こんなに面白いんだ。
初めて観た韓国ドラマが、『ボイス~112の奇跡~』でした。
ここから、韓国ドラマにハマっていくことになります。
とにかく、ハラハラドキドキが凄まじい。
112通報センターに届く、助けを求める声。
息遣い。足音。何かが擦れる音。遠くで鳴っている小さな物音。
姿が見えないからこそ、怖い。
そして、そのわずかな「音」を頼りに、今まさに命の危険にさらされている人を探し出していく。
間に合うのか。
まだ生きているのか。
犯人は、どこにいるのか。
一本の電話の向こう側にある恐怖を、ここまで緊迫したサスペンスにできるのかと驚かされました。
残酷な事件も多く、決して軽く観られるドラマではありません。
それでも止められない。
韓国サスペンスの面白さを初めて知った、原点のような作品です。
どんな人におすすめ?
- どんな人に向いてる?
-
サスペンスや連続殺人ものが好きで、次々と事件が起こるスピード感のあるドラマを求めている人には、かなり刺さりやすい作品です。
特に強いのが、「犯人を捕まえる」だけではなく、「今、この瞬間に誰かを救わなければならない」という緊迫感。
通報が入った瞬間から、時間との勝負が始まります。
じっくり推理するというより、限られた情報から手がかりを拾い、走りながら答えを探していく。
考える暇もなく次へ連れていかれるタイプのサスペンスが好きなら、一気にハマる可能性があります。
- 逆に、向いていない人は?
-
殺人、暴力、監禁など、かなり残酷な事件が登場します。
直接的な描写には処理が入る場面もありますが、このドラマの場合、映像が見えないから怖くないとは限りません。
むしろ音が生々しい。
悲鳴や息遣い、犯人が近づいてくる気配など、耳から恐怖を想像させる演出が多いため、暴力的な作品が苦手な人にはかなり重く感じると思います。
また、静かに進む捜査ドラマを求めていると、常に何かが起きているようなテンションの高さに疲れてしまうかもしれません。
こんな日に観てほしい
今日はもう、余計なことを考えられないくらいドラマに捕まってしまいたい。
そんな日に。
一話だけ観るつもりだったのに、気づけば次の通報が鳴っている。
そして、その電話を切れなくなります。
作品情報
・配信日:2017年1月14日
・エピソード:全16話
・ジャンル:サスペンス/犯罪クライム
・監督:キム・ホンソン
・脚本:マ・ジンウォン
・出演:チャン・ヒョク、イ・ハナ、ペク・ソンヒョン、イェソン、ソン・ウンソ、キム・ジェウク ほか
2017年に韓国で放送された犯罪捜査サスペンス。日本でもリメイク版が制作され、その後も韓国版はシリーズ化されています。
シーズン1ではチャン・ヒョク演じる刑事ム・ジニョクと、イ・ハナ演じるボイスプロファイラー、カン・グォンジュを中心に物語が展開します。
あらすじ
敏腕刑事として活躍していたム・ジニョクは、ある事件によって妻を殺されます。
容疑者は逮捕されますが、事件当時に通報を受けていたカン・グォンジュが
「聞いた犯人の声とは違う」と証言したことで、真相は闇の中へ。
妻を失ったジニョクにとって、その証言をしたグォンジュは簡単には受け入れられない存在でした。
それから3年。
事件を追い続けていたジニョクの前に、112通報センターのセンター長となったグォンジュが現れます。
彼女には、普通の人間では聞き取れないほど微細な音まで聞き分けることのできる、
並外れた聴覚がありました。
そしてグォンジュ自身もまた、ジニョクの妻が殺された事件と深くつながる過去を抱えていました。
反発し合っていた二人ですが、グォンジュの「耳」によって一人の少女の命を救ったことで、
ジニョクは少しずつ彼女の能力を信じ始めます。
二人が所属するのは、112番への緊急通報を受け、
被害者の生死を分けるわずかな時間に救出を目指す「ゴールデンタイムチーム」。
電話の向こうから聞こえてくる声。
その背後にある、ほんの小さな音。
限られた手がかりから場所と状況を特定し、現場へ向かうジニョクたち。
次々と発生する凶悪事件に立ち向かいながら、二人はやがて、
自分たちの大切な家族を奪った事件の真相へと近づいていきます。
『ボイス~112の奇跡~』は、どこで観られる?
\ PrimeVideoで観る /
\ Huluで観る /
\ Disney+で観る /
\ Leminoで観る /
感想
初めて観た韓ドラが、これだった

初めて観た韓国ドラマが、『ボイス~112の奇跡~』。
今振り返ると、最初の一本としてはかなり強烈だったと思う。
恋愛でも、ラブコメでもない。
112通報センターに飛び込んでくる凶悪事件と、助けを求める声。
そこから始まる、息をつく暇もない犯罪サスペンス。
観ながら最初に感じたのは、単純な驚きだった。
韓国ドラマって、こんなに凄いんだ。
事件の残酷さにも驚いたけれど、それ以上に衝撃だったのが、次を観させる力。
一つの事件が終わっても、安心している時間はほとんどない。
また電話が鳴り、誰かが助けを求めている。
そこから再び、時間との戦いが始まる。
同じような構造が続いているはずなのに、飽きるどころか、どんどん抜けられなくなっていく。
とにかく、ハマった。
韓国ドラマをたくさん観るようになった今でも、
『ボイス』には作品そのものとは少し違う特別さがある。
韓ドラにハマった作品というより、
ここから始まった作品。
そんな一本になっている。
とにかく「音」が怖い
『ボイス』を語るなら、やっぱり「音」。
このドラマでは、目で見えるものだけが情報ではありません。
電話の向こうから聞こえる息。
何かを踏んだ音。
遠くから聞こえる生活音。
犯人が発する声。
普通なら聞き逃してしまうような小さな音をグォンジュが拾い、
そこから被害者の居場所や犯人の動きを読み取っていく。
だから、観ている側まで耳を澄ませてしまう。
画面を見ているのに、意識は音へ向かっていく。
そして怖いのは、聞こえること。
犯人の姿が映っていなくても、足音が近づいてくるだけで「来る」とわかってしまう。
逃げて。
早く。
見つかる。
映像より先に、音が恐怖を連れてくる。
見えないからこそ、怖い。
『ボイス』というタイトルそのものが、このドラマ最大の武器になっています。
「ゴールデンタイム」が生む、凄まじい緊張感

もう一つ、この作品を止められなくしているのが時間。
ゴールデンタイムチームが向き合っているのは、すでに終わった事件だけではない。
今、この瞬間にも続いている事件。
電話の向こうには、まだ生きている人がいる。
だから、一分が長い。
グォンジュが音を拾い、場所を探す。その情報を頼りにジニョクが現場へ走る。
その間にも犯人は動いている。
あと少しなのに。
そこにいるのに。
早く。
そんな焦りが何度も押し寄せてくる。
「犯人は誰なのか」だけで引っ張るサスペンスではなく、
「この人は助かるのか」が常に目の前にある。
その切迫感が途切れない。
一話だけ、が難しい。
次の話へ進むというより、途中で止める場所を失っていくようなドラマだった。
残酷なのに、止められない
かなり残酷です。初めて観たときには、そこにも驚きました。
しかも衝撃だったのが、残酷な部分にモザイク処理が入ること。
韓国ドラマをほとんど知らなかった頃だったので、「ドラマでここまでやるんだ」という驚きと、
「でも、そこはモザイクなんだ」という驚きが同時にありました。
ただ、不思議なのは、隠されているから恐怖が弱くなるわけではないこと。
むしろ『ボイス』では、見えない部分を音と想像力が埋めてしまいます。
見えない部分を、音が埋めてしまう。
悲鳴や息遣い。何かが起きている気配。
全部を映されていないのに、想像できてしまう。
だから怖い。
残酷な事件が続くので、決して観やすい作品ではない。
それでも、止められなかった。
怖さより、次が気になる気持ちのほうが少しだけ勝ち続ける。
その繰り返しだった。
キム・ジェウクが出てくると、空気が変わる

そしてシーズン1で忘れられないのが、キム・ジェウク。
この存在感は、かなり強烈だった。
大声を出して暴れ続けるような怖さとは少し違う。
静かで、冷たい。
何を考えているのかわからないまま、画面に現れただけで空気が変わる。
ゴールデンタイムチームが事件を追う場面では、「間に合ってほしい」という焦りがある。
でも、彼が出てくると、その焦りとは違う緊張が流れ始める。
何をするかわからない。
その静かな不気味さ。
事件の内容だけではなく、犯人そのものが記憶に残る。
『ボイス』を思い出すとき、「音」と一緒にこの怖さまで蘇ってくる。
日本版を観て、韓国版の凄さをもう一度知った
その後、日本版『ボイス 110緊急指令室』も観た。
ソニンは凄かった。
怖さも、不気味さもあった。
それでも作品全体では、かなり物足りなさが残った。
同じように緊急通報から始まり、「音」を手がかりに事件を追っていく。
設定だけを見れば、大きく離れているわけではない。
なのに、韓国版を観たときの、あの息苦しいほどの緊迫感がない。
何が違うのかと考えると、残酷さだけではない気がする。
事件の容赦のなさ。
犯人が近づいてくる気配。
助けに向かっているのに、間に合わないかもしれない焦り。
そして、電話一本から一気に物語を走らせる勢い。
韓国版には、それらが全部まとまって押し寄せてくる強さがあった。
先にあれを観てしまったから、日本版に物足りなさを感じた部分もあると思う。
それくらい、最初に受けた衝撃が大きかった。
観終わったあとに残ったもの
今では、もっと重い韓国映画も、もっと複雑な韓国サスペンスも知っている。
それでも、『ボイス~112の奇跡~』は特別な場所に残っている。
初めて知った、韓国サスペンスの容赦のなさ。
音だけで、こんなにも怖くできること。
そして、一話観たら次へ行かずにはいられない、あの感覚。
韓国ドラマって凄いんだ。
あのとき感じた驚きが、そのまま韓ドラにハマる入口になった。
たくさん観た今でも、始まりには『ボイス』がいる。
『ボイス~112の奇跡~』が刺さったなら、次はこれ
『シグナル』
事件を追う緊張感はそのままに、今度は「音」ではなく、
過去と現在をつなぐ一本の無線機から始まります。
派手な恐怖よりも、未解決事件に残された痛みや
「間に合ってほしい」という感情に引き込まれる作品です。

『悪の花』
犯人を追うだけではなく、
「愛している相手を、本当に知っているのか」という疑いが物語の中心に入り込んできます。
サスペンスの緊張感と人間ドラマを一緒に味わいたいなら、この作品へ。

『秘密の森~深い闇の向こうに~』
『ボイス』のような疾走感から少し温度を下げて、もっと緻密な捜査サスペンスへ。
派手に煽らず、腐敗した組織の奥へ静かに潜っていく面白さがあります。
『ボイス』で韓国サスペンスの扉を開けたなら、その先にはまだまだ抜けられない作品があります。

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