「おすすめの韓ドラ、何かある?」
そう聞かれたら、まず思い浮かぶ作品のひとつが『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』。
難しい事件を鮮やかに解決していく法廷ドラマとしての面白さもある。
ヨンウの恋も、成長もある。
でも、このドラマを好きな理由は、それだけではない。
ヨンウの周りにいる人たちが、とにかく温かい。
もちろん、すべての人が優しいわけではない。
偏見もあるし、理解してもらえない苦しさも描かれる。
それでも、観終わったあとに強く残るのは、人の優しさだった。
日本版リメイク『南田南弁護士は天才肌』の予告をきっかけに、久しぶりに再視聴。
何年か経っているし、印象も変わるかもしれないと思っていた。
やっぱり面白かった。
そして、やっぱり泣けた。
時間が経っても好きなドラマは、ちゃんと好きなままだった。
どんな人におすすめ?
- どんな人に向いてる?
-
法廷ドラマは観たいけれど、重すぎる作品は少し疲れる。
そんな人には、かなり観やすい作品です。一話ごとに扱われる事件には社会問題や人間の複雑さがあり、
決して軽い内容ばかりではありません。それでも、ヨンウのひらめきで空気が変わる瞬間には爽快感があり、
同僚との関係や恋愛には思わず頬が緩む。泣いて、笑って、少し考える。
そのバランスがとてもいいドラマです。
韓ドラ初心者に何をすすめようか迷ったときにも、候補に入れやすい一作だと思います。
- 逆に、向いていない人は?
-
暗く重いサスペンスや、先の読めない展開を追い続ける作品を求めていると、
少し穏やかに感じるかもしれません。基本的には一話ごとに事件を扱いながら進んでいくため、
ひとつの大きな謎を追い続けるタイプの法廷ドラマとも違います。また、自閉スペクトラム症の描写については、
あくまで「ウ・ヨンウ」というひとりの人物を描いたフィクションとして観たい作品です。
こんな日に観てほしい
少し疲れていて、重たいドラマには手が伸びない日。
ただ明るいだけの作品では物足りないけれど、人の悪意ばかりを見るのもしんどい。
そんな日にちょうどいい。
笑えるのに、ふと泣ける。
理不尽なものも描かれるのに、それでも最後には人の優しさを信じたくなる。
心を大きく揺さぶるというより、固くなっていたところを少しずつほどいてくれるようなドラマです。
作品情報
・配信日:2022年6月29日
・エピソード:全16話
・ジャンル:ヒューマン/法廷ドラマ
・演出:ユ・インシク
・脚本:ムン・ジウォン
・出演:パク・ウンビン、カン・テオ、カン・ギヨン、ほか
あらすじ
一流法律事務所「ハンバダ」で働き始めた、新人弁護士ウ・ヨンウ。
自閉スペクトラム症のヨンウは、一度見たものを忘れない驚異的な記憶力と高い知能を持ち、
法律についても膨大な知識を身につけていました。
しかし、社会に出れば、知識だけでは越えられない壁がある。
人とのコミュニケーション。
暗黙の了解。
そして、自閉スペクトラム症に対する周囲の偏見。
初めての職場で戸惑いながらも、ヨンウは自分にしか見つけられない視点から事件を見つめ、
誰も気づかなかった答えへとたどり着いていきます。
さまざまな依頼人や事件と向き合いながら、弁護士として、ひとりの人間として成長していくヨンウ。
その隣には、彼女を理解しようとする人たちがいました。
『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』は、どこで観られる?
『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』を観る|Netflix公式サイト
感想
おすすめを聞かれたら、やっぱりこのドラマ

韓ドラには、もっと激しい作品もある。
もっと泣かされる作品も、続きが気になって止められなくなる作品もある。
それでも「おすすめの韓ドラは?」と聞かれたとき、
まず挙げたくなるのが『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』。
久しぶりに再視聴して、その理由がよく分かった。
やっぱり面白い。
一話ごとの事件にちゃんと見応えがあって、
ヨンウが誰も気づかなかったところから突破口を見つけた瞬間は気持ちがいい。
そこに恋愛や友情、家族の話が自然に重なっていく。
法廷ドラマなのに堅苦しくない。
優しいドラマなのに、綺麗なことだけを並べて終わらない。
そのバランスが、やっぱり好きだった。
ヨンウが可愛い。でも、それだけでは終わらないパク・ウンビン

ウ・ヨンウという人物の可愛らしさは、このドラマの大きな魅力。
仕草も、話し方も、クジラの話になると止まらなくなるところも、いつの間にか愛おしくなっていく。
でも、再視聴すると改めて目がいくのは、パク・ウンビンの演技だった。
ヨンウを「可愛いキャラクター」にするだけではなく、
その内側にある戸惑いや傷つき、嬉しさまで細かく伝えてくる。
パク・ウンビンは役作りにあたり、自閉スペクトラム症を研究する専門家から助言を受け、
監督や脚本家とともに慎重にキャラクターを作り上げたと語っています。
可愛い。
でも、可愛いだけではない。
笑っていたはずなのに、その表情を見ているうちに泣いてしまう。
ヨンウという人物をここまで忘れられない存在にしたパク・ウンビンの凄さを、
再視聴で改めて感じました。
「周りが優しい」が、こんなにも心地いい

このドラマを思い出したとき、事件や法廷シーンより先に浮かぶものがある。
ヨンウの周りにいる人たちの優しさ。
もちろん、ヨンウは何度も偏見にぶつかります。
傷つけられることもある。
だからこそ、理解しようとしてくれる人がいることが、こんなにも温かい。
ヨンウのすべてを理解できなくても、分からないまま隣にいる。
困ったときには手を貸す。
でも、必要以上に特別扱いはしない。
その距離感が心地いい。
このドラマの「ほっこりする」は、ただ世界が優しく作られているからではない。
優しくない現実もある中で、それでも誰かを理解しようとする人がいる。
その姿に何度も救われるからなのだと思います。
やっぱり泣けた。知っているのに、また泣けた

今回は、日本版リメイクの予告をきっかけに久しぶりの再視聴。
すでに一度観ている。
どんなドラマなのかも、どこで心を動かされたのかも知っている。
それでも、やっぱり泣けた。
事件そのものに泣く回もあれば、ヨンウの気持ちに泣くこともある。
誰かがヨンウに向けた言葉や、何気ない優しさで涙が出ることもある。
大きな悲劇で泣かせるドラマではないのに、何度も涙がこぼれる。
再視聴しても同じところがちゃんと響く。
それだけではなく、最初に観たときには通り過ぎていた言葉や表情が、今度は妙に残ったりする。
知っている物語なのに、もう一度観る意味がありました。
日本版『南田南弁護士は天才肌』も楽しみになった
そして今回の再視聴のきっかけになったのが、日本版リメイク『南田南弁護士は天才肌』。
芦田愛菜が主人公・南田南を演じ、2026年10月19日からカンテレ・フジテレビ系で放送予定です。
原作は『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で、放送後にはNetflixでの世界配信も予定されています。
予告を観て、久しぶりに韓国版へ戻ってきた。
そして16話を観終わるころには、日本版への期待も少し大きくなっていました。
ヨンウではなく、南田南。
韓国版をそのままなぞるのではなく、日本版ではこの物語がどう描かれるのか。
何より、パク・ウンビンが作り上げたあの難しい主人公を、芦田愛菜がどう演じるのか。
韓国版をもう一度観た今だからこそ、その違いも含めて観てみたいと思えるリメイクです。
観終わったあとに残ったもの
初めて観たときから時間が経って、たくさんの韓ドラを観てきた。
それでも、久しぶりに戻ってきた『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』は、やっぱり好きだった。
面白くて。
可愛くて。
優しくて。
そして、ちゃんと泣ける。
誰かを完全に理解することはできなくても、理解しようとすることはできる。
このドラマに流れている優しさは、何年経っても古くならない。
だからきっと、また「おすすめの韓ドラは?」と聞かれたら、この作品を挙げると思います。
『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』が刺さったなら、次はこれ
『海街チャチャチャ』
人の優しさに包まれるような韓ドラを、もう少し観ていたいなら。
傷を抱えた人たちが、それぞれの距離で誰かを支えていく。
派手な出来事より、人と人とのつながりに心を動かされたなら、この温度が合います。

『エスクワイア:弁護士を夢見る弁護士たち』
弁護士たちが向き合う事件と、その奥にある人の感情に惹かれたなら。
同じ法廷ドラマでも、こちらはもう少し大人っぽく静かな温度。事件を解決する面白さだけではなく、「愛とは何か」を言葉にしていく台詞の数々が残ります。

『恋慕』
パク・ウンビンの演技をもっと観たくなったなら。
ヨンウとはまったく違う人物を演じる姿を見ると、改めて俳優としての振り幅に驚かされます。

韓国映画もオススメです
















